2019年7月30日火曜日

サンドバック賞 受賞作品の紹介

はじめに

「サンドバック賞」は私、サンドバックが不定期に選んでいる賞です。
(賞についての詳細はこのページの下段に記してあります)

今をときめくインディーゲームがまだ自作ゲームと呼ばれていた頃の香り漂う一品。
遊んでみれば君も自作ゲームを作りたくなる、受賞しているのはそんな作品ばかりです!


実写でボクシング



実写画像を利用した2Dタイプのボクシングゲーム。地味な画面だが、スパーリングの攻防エッセンスが詰まったゲーム内容。

作者は私設のボクシングジムを二年間に渡って運営した経験があり、ボクシング競技を多くの人に伝えたい!という熱い気持ちがゲームの随所から感じられる。

公開から15年以上に渡って更新され続け、そのバージョンアップの回数は350回を超えている。(2006年以降はネット対戦を実現)

モロコシくんの冒険 ~おおきなイモといたずらドラゴン~



マリオタイプのシンプルなアクションゲーム。個人作家が陥りがちな難易度アップに走らず、味があるドット絵とギャグ満載の世界観を丁寧に丁寧に積み上げた作品。

水中面、スケボーによる高速移動面、強制スクロール面、憎めない風貌のボス、会話シーン、ミニゲーム、やりこみ要素の数々…。

あまりのボリュームに、作者モイロンさんはこの作品でやりたい事の全てを出し尽くした!と感じていたが、ツイッターによると 2の作成に着手しているとの事。好きなジャンルを作り続ける、磨き続ける姿勢に個人作家としての価値を感じます。
  • 高速スクロールの線画が苦手なHSPだが、その弱点が出ないような作り
  • ドット絵がクッキリ、これもスクロールによる滲みを軽減する効果がある

Babel 0



様々な職業の冒険者で5人パーティを組み、3Dダンジョン(タワー)を探索するRPG。敵が強いなと感じたらしっかりレベルアップ・装備のアップグレードをして乗り越えていく、シンプルでストイックなゲーム内容。

長いブランクから復活した作者punk&peaceさんだが、自作ゲームを作るためのツールも自作するスタイルは一貫しており、まさに生粋の自作ゲーム作家といえる。

これまで公開してきた3DタイプRPGの集大成が今作だが、レベルアップやアイテムを獲得した時の喜びといったRPGで味わうべき原点的な喜びを思い出させてくれる。

グレイテストドライバーズ Version6



ポリゴンを利用した3Dタイプのレースゲーム。不要な装飾や演出が一切なく、ストイックな気持ちで、タイムアタックに集中できるゲーム内容。

作者は過去にもレースゲームを開発しているが、2Dタイプ・拡大縮小型・ワイヤーフレームなど、その表現方法は多岐に渡っている。その作品群は作者が長期間に渡ってレースゲームを愛し続けている証である。

今作は何度もバージョンアップしており、磨き込みから目が離せない。
  • 自分の過去の走行をトレースするゴーストカーとの競争が白熱!
  • 車のカスタマイズをして、自分の走りに合った車を追求できる
  • 公式HPではタイムアタックランキングも行われています
  • コースアウトなし、自由に走れる裏技カーがあるらしい…

OPERATION EGZA



ポリゴンを利用しつつもテイストは親しみやすい2Dタイプのシューティングゲーム。2分・5分・エンドレスの各モードに別々の楽しさとコツがあり、作者ZAPさんがシューティングゲームにおける魅力の各側面を上手に引き出している。

中央のビームで敵弾を消滅できるので、避けるだけではない「攻めるシューティング」のプレイ感覚が熱い!

ZAPさんは自作品のブラッシュアップも続けており、WINGED GEAR、Sonic Sistersなどの旧作を令和になって新しく公開している。今の視点でより遊びやすく改良し続ける姿勢が個人作家として素晴らしい。
  • 自分の過去のプレイをトレースするリプレイモードあり
  • 公式HPではタイムアタックランキングも行われています

オオツルギ2



円軌道を描く操作方法とベーシックな操作方法を切り替えながら敵を撃ち落としていく、新時代3Dシューティングゲーム。

去年公開した自作品をしっかり磨き上げての今作、見事にHSPプログラムコンテスト2016最優秀賞を受賞している。(更に翌年のGLOBE GUNNERも優秀ゲーム賞を受賞)

作者によって開幕した新時代3Dシューティングというジャンル、その進化と追求から目が離せない。


サンドバック賞について

このページではHSP言語で作成されたゲームの中から、私の好きなゲームを選んで、「サンドバック賞」として掲載しています。

(サンドバック賞は私が勝手に作った賞で、HSP非公式です)

数年に渡って選出したことで気が付いたのですが、どうやら私の好きなゲームは、作者がそのジャンルに深い愛情を持っているゲームのようです。

というのも、好きなゲームをいつまでも作れるという自作ゲーム最大のメリットを、趣味プログラマーの多くは活かしていないのではないか?と日々感じていたからです。


受賞作品は私(サンドバック)が選んでいますが、推薦も受け付けています。(推薦には自薦も含みます。なんせすでに冒頭の「実写でボクシング」は私の自作品ですので…)

あなたの好きな作品を教えてください。

  • 既存の紹介記事を文章量の雛形として作成してください。
  • 画像は一枚、サイズは472*189とします。

条件にあっていれば掲載しますので、ex8ir2@bma.biglobe.ne.jpまでメールしてください。

(メールの件名に「HSPサンドバック賞」を含んでください)


HSPというプログラミング言語は、敷居が低く教育的な意味合いを持っており、初心者でも手軽に作品を作れる素晴らしい言語です。

その一方で、プログラミング初心者による習作レベルの作品が目立つのもこれまた事実です。

ウェブ上には「HSP製であるというだけでその作品には触れる価値がない、時間の無駄。」といった書き込みもありました。

こういった声は、HSP言語を愛用している自分としては残念です。この残念な気持ちがこの賞を作ろうと思ったキッカケです。


プログラミング言語というのは作品を作る道具です。

色々な包丁で料理が作られるように、色々なバットでホームランが打てるように、軽いボーリングの玉でもストライクが取れるように、入門用言語のHSPでも素晴らしい作品は作れます。

作る人の情熱やアイデア、知識こそが大事な要素です。

熱意があれば素晴らしいゲームをHSPで作れるという提示!

私自身が自作品のバージョンアップに夢中で、たくさんのゲームを遊ぶ習慣がないので、まだまだ表彰数が足りません。

もっと多くの人に楽しんでもらいたい! そんなHSP製の素晴らしい作品を私に教えてください。ご協力をお願いします!