2011年6月27日月曜日

遠い地で挑んだ佐々木基樹選手

去り際って言葉があります。

燃え尽きた、負けた、もう前に進めない、こういった感情がタイミングを決めるのかもしれません。

佐々木選手は本当に長く戦ってきたし、不利な予想の試合を激闘の末にひっくり返し続けてきた。
かつての対戦相手ですでにリングを去ってしまった者も多い。

もしかしたら、今回のチャレンジ、11Rのファイトを観戦して、佐々木選手はもう充分にやった、お疲れ様!と感謝を込めて言葉を贈るファンも多いかもしれない。

そして、その言葉も素晴らしいと思えるほど佐々木選手は頑張ったと思う。この試合だけでなく、長いキャリアを…。

私はお疲れ様!と万感の思いで告げたくなる一方で、もっと佐々木選手を見てみたいという一方的なファン心理もあるのです。

満身創痍の体、ブログにアップされていた腫れた顔、命を削って戦うリングの上にまた登ってほしい!と言う外野の声は無神経、もしくは残酷なのかもしれない。

ただ…

何度弾かれても、どんなに不利の予想でも、奥の手で周囲を驚かせてきた男が、3度目で世界のベルトを巻いたとしたら…。

もうそれはボクシングという枠を超えた、スポーツ界における平成の伝説となると私は信じています。

佐々木選手の花道を、国内ゴールデンタイムでフルで流して欲しい。ここ数年のボクサーの中でもっとも熱いあなたのファイトをもっともっと一般の方に知ってもらいたい。

と希望しますが、こればかりはファンのわがままかもしれません。今はただ体を休めてください。
あなたのファイトが大好きなのに、視聴できなかったファンより。

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