どの程度酷いことをされたら殴っていいのだろうか?
ボクシングに関わる者として常に考える。
ドラマでは殴る。
ごくせんもルーキーズも、最近の人気ドラマはとにかく殴る。
彼らはなぜ傷害罪で訴えられないのだろうか?
酷いことをされた報復行為だから許されているのだろうか。
少年によるリンチ殺人は定期的に起きている。
家族を殺されている親や兄弟がいるのだ。
無垢な時期にああいったドラマを見せられたんじゃ、
少なからず影響はあると思う。
以前、過去に誰かを殴った人になぜ殴ったのかと聞いたら、
相手が悪いんですよと言われた。
反省した様子はまったくなかった。
小一の私の子供が小四の知らない子供に首を絞められた。
自分の子供に魔の手が迫ったかと思うと、一気に体温が上がった。
翌日に相手の親から謝罪があったが、
暴力というのはやはり日常にあってはならないと思う。
リングの上。
鍛え上げられた者が向かい合うリング。
パンチにも防御にもコツがある。
慣れればそうそうマトモに当たるもんじゃない。
その特別な空間から眺める、
日常生活の中で弱い者を殴る、自分が強いのか弱いのかも知らない人達。
相手が構えてもいないのに殴って自分が強いと思っている人達。
…ま、彼らも被害者なのかもしれないが…。
2010年11月30日火曜日
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