2011年10月4日火曜日

当時、Windowsで遊べるボクシングゲームがなかった

私がパソコンを始めた頃(1998年ごろ?)、まず最初に思ったのは「PC(Windows)でボクシングゲームってないのかな?」だった。

小学生の頃からボクシングゲームが好きでした

所有している家庭用ゲーム機セガサターンではいくつかボクシングゲームが出るには出たが作品として優れているとは思えなかったし、名作と噂されるボクサーズロードはプレイステーションで発売されたので、本体を持っていない私には遊ぶことができなかった。

当時プラウザの検索窓に「ボクシングゲーム」と入力すると出てきたのは確かにPC用のボクシングゲームでしたがマック専用、Windowsユーザーでは楽しむことができませんでした。

(なぬ~、やはり見た目もオシャレなアイマックを買えばよかったのか~)と当時は思いましたが、今となってはHSP言語の使えるWindowsでよかったな、と思っていますし、検索で出てきたそのマック用のボクシングゲームもそれほど本気で製作された代物には見えなかったと記憶しています。

結果的に当時「ボクシングゲームが見つからなかった」という結果が「仕方ない、自分で作るか…」という流れになったので、なにもなかった、というのは幸せだったのかもしれません。

そう考えると、なんであれ黎明期を体験できるっていうのは、クリエイター型の人間にとっては幸せなことなのかもしれませんね。

ボクシングゲームを作るために必要なプログラミング言語を探してみると、これはすぐに見つかりました。

作る!という強い意志があれば絶対に使いこなせる!

HSPという無償公開されているコンピューター言語で、BASICに似ている、と紹介されていました。BASIC言語はサターンベーシックという超マイナーなソフトで体験済みだったので、これだ!とわき目も振らずに決めました。

右も左も分からない最初こそ苦労しましたが、やりたいことができないたびに悩むより早く検索をしました。サターンベーシックの頃は分厚い説明書片手でしたが、インターネット時代だと説明書すらも不要なんだなとその恩恵をヒシヒシ。

ネット上にHSPの解説サイトはすでにたくさん存在していたので、多くの不明点は解決できました(先人に感謝!)。

難しすぎて理解できない不明点は自分の理解できる方法で代用し、とにかく完成に向けた作業が止まらないようにしました。
(世の中には素晴らしい可能性を秘めているのに完成せず放棄された作品が山ほどあります…)

数ヵ月後に「グラフでボクシング」という処女作品ができあがり、たくさんのボクシングファンと出会うことができました。
こちらのグラボク記事も嬉しかったです。

熱い試合、負けられないんだ!

要望やバグ報告に応えていく中で、顔も知らないのに確かな親交が深まっていく関係は楽しかったなぁ。
現実世界では特化した趣味の仲間を見つけることすら大変なのに、ネット上では驚くほど簡単に集うことができる…と。

その後、西沢ジムで若者にボクシングを教え、ジムの閉鎖後はその活動を元にしたゲーム「実写でボクシング」を作って今に至ります。

HSPプログラミングコンテスト最優秀ゲーム賞を受賞!

ボクシングゲームで遊びたかったが、見つからなかったので自分で作った…。だけでなく、私はその自作ゲームでほぼ毎日遊んでいます、なんと12年以上も!(実ボクの歴史

更に自宅サーバを24時間稼働させてネット対戦を実現してからは、ユーザーの皆さんとの真剣勝負にそりゃもう夢中!

プレイヤーとして遊び、感じた不満点を、開発者として改善していくサイクルは、まったく終わる気配がありません。

完全に実写でボクシングの開発・運営は、私にとってライフワークとなりました。
この活動はとてもやりがいのあるものです。

検索しても見つからなかったWindows用のボクシングゲーム。見つからなくってよかった♪

色々なパラレルワールドが日常の選択全ての数だけ存在する、というSF的なお話がありますが、今に至る過程ってどんな今であろうとも奇跡的な確率だと思います。

12年以上も実ボクを作り続けている「今」に辿り着けてよかった…。
実ボクを通じて多くの人と仮想空間で触れ合えて本当に良かった!


関連リンク
実写でボクシング ダウンロード
実写でボクシング公式HP

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