2010年5月2日日曜日

長谷川と西岡、Wタイトルマッチ

全国のボクシングファンが3Rの長谷川マジックパンチに痺れ、
続く4Rも慎重に終えようとしていた、その時…

結構な近距離でも重心真ん中を維持するのはメキシカン特有、
いつでもハードブロウを打てるスタイルから…

まともだった。
更に重心を維持したまま、また打ったWBO王者。

あれで倒れない長谷川の精神力に驚かされるが、
すぐさま追いかけて仕留めるモンティエルの集中力ときたら…

凄い試合だった。凄い10秒だった。凄い二人だった。

負けたが、なんだろう…。
決して株を落としていない、そんな負け方だと。

ただ、ただ、敢えて言うと…

最後、侵入したのは長谷川。リードしていたラウンドの最後の10秒。
確かに不用意だった…(結果が全て、か…)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

西岡の試合、こちらも熱い試合でした。


初回、西岡のジャブポンポンから半歩踏み込みストレート。
ハードヒットッ!!(見切るの早すぎ♪)

あんたねぇ…、凄いストレート打つねぇしかし。
下がって挑戦者もエスケープしているのにあんなに深く。

ボクシングって私も含めて、大方キャリアを積むと、
小さくなっていくモノだと思っていたけれど…

西岡の努力と目指し続けるボクシングに震える。


2R、右を食った西岡。この挑戦者が無敗だと思い出す。

左のワイルドスイング、右のショート、二人いるみたいだ。
顎の引き方も打点の高い西岡のストレートをスリップさせそう。

確かにイヤなスタイルだ、長引かせたくない。


3R、おっ…、二人の頭の高さが同じになった。
西岡がスタンス広げてストレートの打ち出し位置を下げている。

なるほど、あの引いた顔面にストレートをマトモに当てるためか…
あの葛西裕一がセコンド、一緒に戦っているのがなんとも心強い。
(ifの練習をしている時点で陣営が持つ意識の高さを感じる)

ボディにストレート! 相手がそれをほぼシカトすると、
すぐさま同じ場所に同じ攻撃、またシカトされるとまた同じ攻撃!
(同じ事3度やっても反撃こないはず!という西岡の確信が凄い)

どれもハードヒット、バンゴヤンの混乱が顕著に…。


5R、混乱したバンゴヤンの顔面ど真ん中だった。
高さぴったり、ストレートがスリップせずにズドン!

美しかった。世界戦でここまで美しいクリーンヒットを拝める幸せ。

この挑戦者も運が悪い、この日の西岡は強すぎた。
ランキングは10位だけど、決して弱いボクサーじゃない。

序盤、ボディを食らわせると西岡の口が開いた。
もしかしたら、西岡のスパートも必死のスパートだったのかも…


素晴らしい世界戦でした。

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