2011年11月12日土曜日

死にゆく妻との旅路

借金返済のメドが立たなくなった夫、余命3ヶ月と宣告されている妻。
仕事を探しに行く、というのは建て前、実際は現実からの逃避行だった。

二人はボロ車に布団を積んで、最後の50万円を手に思い出の地を巡り、やがて…

ドキュメンタリーだからこそ胸に来る。
この逃避行は現実にあった話なのだ…と。

映画化されていますが、映像では死体の繊細な描写は無理だった。
妻のオムツを換える描写にリアリティを与えられなかった。

この作品は文庫で読んでもらいたい。

人生の最後だから実現した夫から妻へ献身的な愛の形を、
最後じゃない今、読めることに意味があると思います。

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