私は出産立会いを二度していますが、初産の思い出が強いです。
(二人目は安産すぎて盛り上がらず!?)
私はやっぱりというか、ボクシング型なんですよね。
トレーナー型というべきか…。
「よーし、序盤は落ち着いていけ~!」
「おーーーーーし、でてきた、ここでいけっ!」
「どうした!?」
もう一息だ!の時点で意識混濁した妻が酸素吸入。
死んじまうかと一瞬思ったところから声が一言も出なくなりました。
祈り。祈るしかできない男ってホント無力。
体を固めてここに存在することしかできない。
吸引で灰色の赤ん坊が出てきた。
泣かない、いやそれどころかピクリとも動かない。
数秒がやたら長く感じられた。
動かない。動かない。動かない。
歯医者さんがよく使う吸引機みたいのを口の中に入れ、気道に詰まったなんかを吸い込んでいる。
動かない。
これが正常なのか、異常事態なのか、はじめてなので分からない。
いや本当は俺、分からないフリをしている…。
この時間がいつまで続くのか、そもそもここはなんだったっけか。
ずっと待っていたこの日はなんだっけか。
いつも「なんだったっけ?」と聞いてくる妻も動かない。
家族が増えるかとばかり思って、二人で過ごしてきた時間がウソみたいだ。
大の男が能面のままピクリとも動けない重い空気。
握り拳をただただ強く作っていた。それ以外なにもできない。
永遠に続くかと感じられた辛い時間を生まれたばかりの存在が唐突に壊した。
オギャーーーーー、オギャーーーーーー、オギャーーーーーー!
よかったーーーーーーーーーーーーっ。
赤ん坊の泣き声がこんなに嬉しいなんて…。
(「がんばれ元気」の登場人物の泣き顔はやりすぎじゃなかった)
ふと見たら横の妻も目を開けていた。
(お前、がんばったな!)
一瞬感じた孤独の恐怖が終わった安堵感は忘れられません。
ちなみに私、拳握りすぎて親指骨折してました…。
(陣痛を和らげるための指圧をした際になったのかも?)
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この文章は実写でボクシングユーザーのduane氏に3人目のお子さんが生まれたとの報告書き込みを受けて、思わず自分の思い出を記した文章です。
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2012年10月28日日曜日
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