2012年10月18日木曜日

中高年からプログラミングに挑戦する強み

こないだ自作品実写でボクシングのユーザーとファミレスでランチしました。(こないだと言ってももう数ヶ月前ですが)

その時、驚きすぎて?スルーしてしまったのですが、プログラミングの話題になった際に画像の表示方法や背景スクロールについて質問したら、ズラーッとその方法をなにかを参照することなくよどみなく語ってくれたんです。

彼は自作ゲームを最後まで完成させて公開する事は少なく、毎日プログラミングをやっている人ではありません。
そんな彼があんなにHSPプログラミングについての的確な知識を素の状態で記憶しているとは驚きました。(圧倒された)


私はプログラミング(独学)を趣味としていて、何年も自作ゲーム「実写でボクシング」の開発・運営を続けています。



自分で言うのもなんですが、実績としてHSPプログラムコンテスト2004最優秀ゲーム賞を受賞、ネット対戦用に自宅サーバも稼働させており、客観的に考えて私のパソコンの使用頻度や用途は素人レベルではない。

なんとなく自分はプログラミングに関しても、そこそこできるほうの部類なんだろうなと心のどこかで思っていました。

残念ながら自分の周囲には比較対象となるプログラマーどころか、パソコンをまともに使える人すらいません。(会社の同僚にサーバの話をしてもビールサーバ以外のサーバは知らない)

なので、私のプログラミングレベル、およびその能率や知識がどれほどなのか知ることができていなかったので、冒頭の会話で(あれ? どうやら自分のほうが詳しくないぞ!)と驚いた訳です。

改めて自分のプログラミングを思い返すと、命令のスペルを正確に覚えていないので過去の記述から探し出してコピペ、続く入力作業も両手の中指でポチポチ。
いくぞ!と実行ボタンを押すと、高い確率で何かが間違っている。どこが間違えているのか上から順に探して、ここかなと思った記述を直してまた実行ボタン、今度は動く。

こんな作業をコツコツと積み重ねたら、画面の中で実写ボクサーが動きまわり、遠く離れたユーザーとネット対戦ができるのだから、私にとっては奇跡的な上出来と言えるのですが、もしかしたら同様なゲームを作りなさいと指示されたら数日で作ってしまう方もいるのかもしれません。
(ただし、ボクシングの経験や知識に裏付けされた根幹部分は、誰にでも真似できる部分ではないとも)


そして先ほどHSPプログラムコンテスト2012のページを見てきました。

私がコンテストに参加した2004年は2D表現の応募作品が主流でしたが、もはやすでに3D表現は当たり前、市販ゲーム顔負けのプロモーションビデオがある作品もありました。(そういった作品の作者年齢が18歳だったりして二度ビックリ)

あれから10年、もはや完全に時代遅れなんだなと痛感するのですが、逆にふと思ったりします。
そんな実ボクの割には一定の成功状態にあるのでは…と。

実ボクが公開された頃に流通していたフリーソフトは(悲しいかな)、HPごと消滅していたり、最新のWindowsでは動かなかったりで現役とは言えない作品が目立ちます。(ブログを追いかけると作者がお亡くなりになっているケースも)

市販のゲームだとしても発売から10年以上に渡ってサービスが継続される事は滅多にありません。(ゲーム機本体の寿命もあるし)

というのに、稚拙な技術の積み重ねで作られた実ボクが、長年に渡ってほぼ毎日ネット対戦スパーが行われ、ベクターのスポーツ部門では常に上位に名を連ねています。


野球のオフシーズンにはトップになる事も!


恐らくこのプチ成功の原因は、ゲームの題材となっている「ボクシング」にあるんだと思います。

決して殴りあうだけじゃない、ボクシングは本当によくできた競技です。(人間の作りがボクシング用なんじゃないかと思ってしまう)


ダメージでカクカクになる足で移動しながら 2本の腕を攻撃に使ったり防御に使ったりして、互いに標的となる顔面やボディを狙っていく。

その際、直前にやった動作をエサにして相手の暴発カウンターを引き出したり、一気にコーナーに詰めてラッシュを敢行したり、密かにKOを諦めて判定勝利狙いに切り替えたり…。

ボクシングの中にはゲーム的な要素がこれでもかと含まれている!


プログラミングのレベルは決してハイレベルではない私ですが、自分の青春を捧げた大好きなボクシングを自作ゲームの題材として選んだのは素晴らしい選択だったと思います。

「自分の人生で経験してきた専門的な知識をベースにしたゲームを作る」

この流れを感じる個人ゲーム作家は、HSPプログラムコンテストを毎年ウォッチしていてもなかなか発見できません。

(はっ!)

人生経験を積んた中高年こそ、プログラミングにチャレンジするべきではないか!?

剣道や相撲、フリーソフトとして公開されていない競技について専門的な知識を持つ経験者や指導者が愛情持って開発すれば、プログラムの実力を遥かに超える素晴らしい作品になるんじゃないかと!


私の処女作、グラフでボクシングなんてプログラムレベル1だと思う。
ランダム命令で線を引き、ダイアログでメッセージを出す以外のことは基本的にやっていない。

それでも公開から20年経過した今でも「感動しました」のメールが届くのだから、作った価値のある作品なんだと思う。


人生経験を積んだ中高年のあなたが持っている専門知識、…今からHSPプログラミングを勉強して作品にしてみませんか?(納期は死ぬまで)

日本製なので日本語情報豊富→独学向き!

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

追記…実ボクユーザーのふぐり山さんとチャットしていく中で、私がボクシングを愛するように相撲を愛していることが判明。半ば強引に「HSPで作品を作るべきだ」と勧誘しています。それは一生の趣味、ライフワークになるかもしれない、と!

追記…が、プログラミングという壁は高く、彼が相撲ゲームに着手することはなかった。

やはりなにかの専門的な知識を持つ人が、更にプログラミングを習得してゲームとして公開するには、プラスアルファとしてなにかのキッカケが必要なのかもしれない。

思い返すと当時の自分には鬼気迫るような異常なシチュエーションがあった。


二年間に渡って運営した私設ボクシングジムを閉鎖したショック、まだまだ自分の中にある拳闘を教えたいという情熱がグツグツ煮えたぎっていた。

しかし、教えたくとも、北斗の拳の悪党みたいな親御さんに「この土地でボクシングを教えたら殺す」という今では夢だったんじゃないかという恐怖体験を乗り越えることはできなかった。

(ならばボクシングのゲームを作るしかない!)

文章にすると冗談のような流れだが、当時の行き場を失った情熱はプログラミングに出会った事で無事に成仏でき、人生の趣味となった実写でボクシングという作品も残った。

結果的に異常なシチュエーションに感謝!?

2 件のコメント:

  1. ボクシングには奥深い何かがありますよね!
    私もボクシングがあったから今があると思います。
    ボクシングをしてたから今でも夢をもてるのだと思います!
    こんな熱い情熱を持ち続けることができるボクシング
    今はそのことが自分を助けてくれるパートナーの様な
    気がします~

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  2. はまこ~氏、コメントありがとうございます!

    「ボクシングをしてたから今でも夢を持てる」

    この部分に熱いものを感じます。
    私もあの時の熱が今でもどこかに残っていて日々動かしてくれているのを感じている1人です。

    あの熱の0.0001%でも実ボクが誰かに何かを伝えられていたら…。役目を果たしていると思います!

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