2013年1月12日土曜日

実ボクの歴史

実写でボクシングは、かつて私設のボクシングジムを運営していたサンドバックにより開発され、2004年夏にHSPプログラムコンテストの応募作品として初めて世に公開されました。
公開直後からボクサーのリアルな挙動や深刻なダメージ設定がネット上で話題となり、その人気はHSPユーザーだけではなく、ボクシングファン及びボクサーへと拡大していきました。
コンテストの交流掲示板には多くの感想や要望が書き込まれ、締め切り直前までバグ修正や最適化などの更新が施されました。
審査の結果、実ボクはHSPプログラムコンテストの最優秀ゲーム賞を受賞します。ニュースサイトやパソコン雑誌で紹介され、公式HP開設と同時に多くのユーザーが集いました。

2005年には、100円ショップダイソーでCD媒体による店頭パッケージ販売が開始され、パソコン初心者や子供達、ネットに接続していないユーザーからの声も届くようになりました(ダイソー版のレビュー記事)。
ウェブ配布用の実ボクは更に改良が加えられ、細かなバージョンアップを重ねていきます。

2006年には、開発当初からの念願だったネット回線を利用したリアルタイム対戦が実現します(当時の記事)。ただし当初は回線が不安定でスパーを最後まで行えただけでホッとしたものです。

2007年には、通信対戦専用のサーバを開発者の自宅にて24時間稼動、不安定だった通信環境が安定しました。更にCGIによるリアルタイムの世界ランキング制度や世界タイトル(チャンピオン制度)が追加され、これまで単に戦うだけだったスパー天国に目指すべき頂点が生まれました。ユーザーによる戦績データの管理公開サイト攻略サイトが開設されたのもこの時期だったと記憶しています。

2008年には、サーバの電気代を捻出するため、フリー版に広告配信ソフト「オプトメディア」が導入され運営の基盤を強化しました(が、この導入には賛否両論ありました)。

2009年には、ユーザーからのカンパで最新スペックの自宅サーバを導入、性能アップにより多くのスパーが快適に行えるようになりました。

2010年には、スポンサーとしてアースインフィニティ様の支援をいただき、不評だったオプトメディアによる広告の表示を廃止、よりユーザーに負担を与えない配布形態と安定した運営が実現できました。更にラジオ京都、ラジオ関西の番組内で紹介していただき(音声 1.2)、多方面で露出する機会がありました。

2011年には、ポート開放によりユーザー同士が直接通信できる仕組みが実装され、同時に多くのスパーを行うことが可能になりました。

2012年にはネット対戦のロビーにbotボクサーを常駐させ、対戦相手がいない状況に対応しました。

2013年には、グラブ色によってボクサーのスタイルが変化するようになり、より多彩な戦術による対戦を楽しめるようになりました。またサブサーバが追加され、ネット対戦の通信基盤が強化されました。

2014年には、ミニゲーム滝行が追加されました(得点ランキング)。年末には自分以外のスパーを観戦できる「スパ天のスパー再生」が追加されました。

2015年には、ジムサーバにギガ回線を導入しました。これによりネット対戦の安定性が増し、一度に多くのスパーを行うことが可能になりました。年末にはイロレーティングを導入。おぼろげだった各ユーザーの「強さ」を示しました。

2016年には、フリー版でもA級ライセンス取得すると色グラブの選択が可能になりました。更にネット対戦に参加するまでの難易度を下げ、実力差のあるネット対戦の際にグローブハンデを適用しました。

2017年には、有料だった完全版をフリーソフトにしました(プレスリリース)。ストーリーモードの二周目に「地下ボクシング編」を追加しました。最下位の48位からランキングを駆け上がる、王道的なゲーム内容です。更に英語圏にもユーザー拡大を狙って英語版「SAMURAI BOXING」を公開しました。

2018年には、トロフィー(実績)を実装しました。スパ天入室によってログインボーナスを得られるようになりました。ビンゴをオフラインやボット戦にも拡大しました。

2019年、サーバOSのサポート停止、およびネット対戦ユーザーの減少により、11年間に渡って稼働したネット対戦用サーバを停止。…が、多くの励ましの声を頂き奮起。作業機であるWindows10にサーバを移植、数か月のβ稼働を経て再び24時間稼働となりました。この経験によりネット対戦は無限に続かないと実感、オフライン系の整備に舵を切りました。

2020年英語翻訳にコタさん参加、英語版をichi.ioで公開。地下編が音声実況に対応。拳友の全都道府県制覇をduaneさん、オーディンさん、takumiさんが達成。コタさん主催、非公式動画チャンネルの開設。PCゲームで標準的なXBOXコントローラ(通称 箱コン)に対応。ZIRBOXによる方向性の模索。自由に物語を作成できる実ボクエディタ公開、マイストーリー追加。ZIRさん、EIJIさん寄贈のノートパソコンをサーバ化、ネット対戦24時間対応に。

2021年、パンチがジャストミートした際にヒットストップ演出を追加。スポンサーであるアースインフィニティ様が堂々の株式上場。ジムサーバのipv6化に挑戦するも頓挫、従来のipv4に戻したがルータを介さずにサーバOSが直接ネットに接続する方式を採用、結果としてネット対戦環境が安定化。ゲーム実況者のあにやんさんによる実況が公開。

2022年、開発者が個人タクシーとして独立。多忙のために更新がスローダウンするも、サーバの定期的な再起動、OSの更新、セキュリティ対策は継続。掲示板「実写カフェ」がTeaCupサービス終了のため、したらば掲示板に引っ越し。

2023年、19年ぶり、HSPプログラムコンテストに新作 YOURGAME で参加。掲示板にてデバッグの達人「ゲスト様」に過去作である実ボクを紹介すると、数日でオフライン最難関トロフィーである全国制覇を達成(トロフィー数に関するバグ報告により久々の更新も)。

2024年、戸建てへの引っ越しに伴ってインターネット回線が専用回線となり、ネット対戦が他の通信にまったく影響されないようになる。

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